2011-02-06(Sun)

ABAで使われる罰の定義がよく分かりません。分かりやすく説明してくれますでしょうか。 茨城県 K.Hさん

ABA博士の答え

一般的に理解されている「罰」とABAで言う「罰」は少々定義が違いますので、ここで詳しく説明させていただきます。

一般的には「罰」と聞くと相手に痛みを伴わせる体罰であったり、書き取り100回のような労力を与える罰等、相手にとって苦であると思われるものを与えることを「罰」とよびます。

ABAで使われる「罰」はその罰が直接原因となって、問題行動が減った場合のことを言います。

重要なのは問題行動が減らないと「罰」と言えないということです。

例えば、子供が友達を叩いたからと言って、先ほどの書き取り100回(もう人を叩きません等を100回書かせる)をさせたとします。

もしこの子供が書き取りが好きだったとしたら、これをさせることで、叩くといった問題行動がひどくなる可能性があります。すると、書き取りは「罰」でなく、「ご褒美」になってしまうわけです。

また、例えば小学校で授業に参加するのが嫌だから叫び続けて、先生に廊下に立っているように言われるとします。

これも廊下に立つことで授業に参加しなくてすむことになるわけですから叫ぶ行動を強化させ、「罰」ではなく「ご褒美」を与えたことになります。

ABAで言う「罰」を使うには、相手の性格や行動パターンをよく知る必要があります。

例えば子供がクラシックの音楽が嫌いだとします。

それを知った上で、もし子供が夜、大声でしゃべっていると親がクラシックの音楽を流します。

結果、もし子供が夜に大声でしゃべるのをやめたとすると、クラシックの音楽が「罰」になります。

ここで大切なのは、「罰」が直接、問題行動を減らす原因となっていることです。

罰を使うときには様々な注意を知った上で行う必要があります。次回は罰を使う上での注意と罰の種類についてお話したいと思います。

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