2011-02-21(Mon)

オーバーコレクション ネガティブプラクティス

オーバーコレクションのネガティブプラクティスとはポジティブプラクティスと違い、問題行動をいやというほど継続してさせるといった罰です。

ここでも例をみてみましょう。

ショウタが家の中で床につばを吐いた。

お母さんがやめなさいと言ったにもかかわらず、ショウタは床につばを吐いた。

お母さんが「そんなにつばを吐きたいのなら、ずっと吐いてなさい!」と言って、ショウタにつばを吐かせた。

ショウタが「もうつばは吐かない」と言ったがお母さんは吐き続けなさいと言った。

つばを吐き続けさせ、くたくたになったときに止めて、「もう家の中で床につばを吐いてはいけません」と教えた。

何度も言いますが、罰は相手に不快感を与えるものです。罰を使うことは簡単ですが、大切なのはできるだけご褒美を基調としたしつけをすることです。

しつけをする上で最終手段として罰は使われるものですので、それをお忘れにならないようにお気をつけください。
2011-02-18(Fri)

オーバーコレクション ポジティブプラクティス

オーバーコレクションのポジティブプラクティスとは子供が問題行動を起こしたときに、適切な行動を嫌と言うほど何度も行わせて反省させるといった罰の方法です。

例をみてみましょう。

子供がリビングルームのテーブルでジュースを飲んでいるときにわざと床にこぼした。

お母さんが雑巾を子供に渡し、こぼした場所を拭くように言った。

拭き終わったらリビングルームの床全てを拭くように言った。

リビングルームが終わったらキッチンの床を拭くように言った。

子供が嫌というほど床を拭いたときに、お母さんが「わざと床にジュースをこぼしたら駄目です」と注意した。

ここで大切なのは中途半端に拭かせて終わらせるのでなく、嫌というほど拭かせて、問題行動を起こすと、こういう結果が待っているのですよということを学ばせることです。
2011-02-17(Thu)

非除外タイムアウト

非除外タイムアウトは、除外タイムアウトと違い、別室等に連れて行かず、元々いた場所でタイムアウトを行うといった方法です。

タイムアウトを与えられている間は周りの人たちとのアクティビティー、コミュニケーションを絶たされます。ひとつ例を見てみましょう。

ヨシオが友達3人とリビングルームでビデオゲームをして遊んでいた。

ヨシオがゲームに負けたときコントローラーを投げた。

お母さんが非除外タイムアウトを与え、ヨシオにリビングルームで友達がゲームをしているのをただ見させた。

タイムアウトの時間は除外タイムアウトで与える時間の1.5から2倍ぐらいが適当だと思います。

タイムアウトを与えられている間は、ただ見ているだけで、アクティビティーに参加できないことから自分のとった行動を反省させることが大切です。
2011-02-13(Sun)

除外タイムアウト

除外タイムアウトとは、お子様が問題行動を起こしたときに、別の部屋等に連れて行き、一人で反省をさせる時間を与えるといったものです。

このとき、反省させる場所におもちゃや刺激を与えるものがなく、むしろ退屈な環境でなくてはありません。

反省させる時間は短くては罰になりませんし、お子様が泣いたからと出してあげては逆効果になってしまいます。

目安としては年齢の数だけの分数を与えればいいと言われていますが(3歳なら3分)、長すぎても(15分以上)よくありません。

ここで注意していただきたいのは、タイムアウトを与えることで、自分に自由がなくなり、欲しいものもしたいこともできない状況になってしまったことを覚えさせることです。

宿題をするのがいやだと叫んでいるからと、タイムアウトを与えてしまうと、宿題から逃れることを許し、タイムアウトがご褒美になってしまいます。

タイムアウトの間は話しかけることもせず、ただ時間がたつのを待ちましょう。

時間がきたらお子様になぜ自分がタイムアウトをされたのかを聞き、どうすべきだったのかを話し合いましょう。

なにかと問題行動を起こしたときにタイムアウトを与えるのはよくありません。

むやみにタイムアウトを与えると、お子様は何が悪かったのか分からなくなり、またタイムアウト自体にも慣れてしまいます。

詳しくどの行動をしたときにだけ、タイムアウトを与えると決めておく必要があります。

例:

4歳のタケシが弟のケンタの持っているおもちゃが欲しいからと、叩いた。

ケンタが「やめて」と言っているのに、叩き続けた。

お母さんがタケシを洗面所に連れて行き、「ここで自分のしたことを反省しなさい!」と言った。

タケシが泣きながら「ごめんなさい」と洗面所から言った。

お母さんは相手にせず4分たつのを待った。

4分たったとき、タケシを洗面所から出し、「何が悪かったのか言いなさい」と聞いた。

タケシは「ケンタを叩いたのが悪かった」と言った。

お母さんは「じゃあどうすればよかったの?」と聞いた。

タケシは「貸してほしいって聞いて、順番を待てばよかった」と言った。
2011-02-08(Tue)

罰の種類と罰の使い方

ABAで言う罰の定義を前回お話しましたが、これから数回に渡って、罰の種類とその罰の使い方をお話したいと思います。

まず、知っておいていただきたいことなのですが、全ての罰に共通して言えるのは、罰は問題行動を抑制するために使われるものであって、そこから正しい行動を学ぶものではないということです。

罰を使った後、正しい行動をきちんと教えてあげて、それができたときに十分に褒めてあげることが大切です。

また、罰を使うということは子供にとって好ましくない状況に追いやることになります。

本当に罰を使う必要があるのか、罰を使わざるを得ないのかをしっかりと考えなくてはなりません。

なお、ここで「罰」という言葉を使っていますが、以前話しましたように、体を傷つける体罰は絶対によくありません。

罰を使われる場合、これらのことをしっかりと心に刻んで行っていただきたく思います。
2011-02-06(Sun)

ABAで使われる罰の定義がよく分かりません。分かりやすく説明してくれますでしょうか。 茨城県 K.Hさん

ABA博士の答え

一般的に理解されている「罰」とABAで言う「罰」は少々定義が違いますので、ここで詳しく説明させていただきます。

一般的には「罰」と聞くと相手に痛みを伴わせる体罰であったり、書き取り100回のような労力を与える罰等、相手にとって苦であると思われるものを与えることを「罰」とよびます。

ABAで使われる「罰」はその罰が直接原因となって、問題行動が減った場合のことを言います。

重要なのは問題行動が減らないと「罰」と言えないということです。

例えば、子供が友達を叩いたからと言って、先ほどの書き取り100回(もう人を叩きません等を100回書かせる)をさせたとします。

もしこの子供が書き取りが好きだったとしたら、これをさせることで、叩くといった問題行動がひどくなる可能性があります。すると、書き取りは「罰」でなく、「ご褒美」になってしまうわけです。

また、例えば小学校で授業に参加するのが嫌だから叫び続けて、先生に廊下に立っているように言われるとします。

これも廊下に立つことで授業に参加しなくてすむことになるわけですから叫ぶ行動を強化させ、「罰」ではなく「ご褒美」を与えたことになります。

ABAで言う「罰」を使うには、相手の性格や行動パターンをよく知る必要があります。

例えば子供がクラシックの音楽が嫌いだとします。

それを知った上で、もし子供が夜、大声でしゃべっていると親がクラシックの音楽を流します。

結果、もし子供が夜に大声でしゃべるのをやめたとすると、クラシックの音楽が「罰」になります。

ここで大切なのは、「罰」が直接、問題行動を減らす原因となっていることです。

罰を使うときには様々な注意を知った上で行う必要があります。次回は罰を使う上での注意と罰の種類についてお話したいと思います。
2010-12-22(Wed)

私が幼い時は、悪いことをしたときによく体罰を与えられました。最近、体罰は駄目だとよく耳にしますが、それも過保護な気がします。博士はどのようにお考えですか? 茨城県 N.Sさん

ABA博士の答え
理由が何であれ、体罰は絶対によくありません。その理由は以下にあります。
1.体罰は体だけでなく心にも傷を負わせるものです。
2.痛みで覚えさせるわけですから効果がすぐみられます。そのため親は楽な方法として頻繁に使い始め、体罰を与えることに慣れてしまうという現象がよくみられます。
3.体罰は恐怖を植えつけるだけで、適切な方法を教えるものではありません。大切なのは、問題行動をどのようにして、適切な行動に変えていくかです。
4.教育者である大人が体罰を行っているわけですから、子供も体罰(暴力)を使うことに違和感を感じなくなります。結果、友達に暴力を振るったり、大人になったとき、自分の子供に同じように体罰を与えたりする可能性が高くなります。
体罰を使わないということは忍耐と、知恵を必要とします。しかし、そこから生み出されるのは子供の大きな成長と言えるでしょう。
2010-12-18(Sat)

自閉症とは関係ないのですが、近所の家でいつも親が子供に怒鳴っているのが聞こえます。暴力を振るっているかどうかは分かりませんが、明らかに必要以上に罵倒を浴びせるように怒り、子供がおびえた様子でいつも泣いています。これはしつけとして黙っていた方がいいのでしょうか。また近所付き合いもあるので、あまり口出しもしたくないのですが。 山口県 Y.Eさん

ABA博士の答え
この状況からしますと児童虐待の可能性もあります。虐待は体への暴力だけでなく、精神的な暴力も含まれます。すべての子供には安全で幸せな生活を送る権利があり、それを守る責任が大人にはあります。児童相談所に連絡をして、詳しく説明してみてください。これは子供のためであり、親のためでもあります。児童相談所の電話番号:0570-064-000
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どーも。ワシがABA博士じゃ。
自閉症のお子様を持つご家庭の質問にお答えするぞ。
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