2011-05-06(Fri)

ABAの専門用語 「消去バースト」

今まで幾度か消去バーストの説明をいたしましたが、これはとても頻繁に見られる行動で重要なプロセスですので、ここでもう一度説明させていただきます。

お子様が泣いたり叫ぶことによって注目をあびたり、欲しいものをもらったり、いやなことから避けたりしているとします。

お子様はこれを自分のコミュニケーションの方法だと思ってこのような行動を起こすのですが、このような行動をストップさせるために「消去」を使います。

「消去」とは、相手の行動に一切関与せず問題行動を減らす方法です。

お子様は相手にされなくなったことに対して疑問を感じ、より泣いたり叫んだりします。

この行動が一時的にひどくなるといった現象を「消去バースト」といいます。

この消去バーストが起きているときに相手にしてしまうと、お子様は「やっぱり泣いたり叫んだりしたら相手にしてくれるんだ」と逆に問題行動を強化してしまいます。

ですから、消去バーストを知った上で、忍耐強く行動に関与せず待ちましょう。

消去バーストの例の動画をごらんください。

2011-04-22(Fri)

ABAの専門用語 「分化強化」

分化強化とは、ターゲットとする問題行動をしぼった上で、問題行動が起きたときには褒めず(消去法)、問題行動が起きていないときに褒めてあげる(強化法)といった方法です。

例をあげてみましょう。

子供が図書館で大声を出して本を読むので、周りが迷惑してるとします。

親が大声を出して本を読む行動を問題行動として、分化強化します。

まず、家で練習します。

大声で本を読んでいる行動が起きているときには、相手にもしません。(注目がほしくて問題行動を起こしている場合、「静かにしなさい!」などといった言葉を子供が喜んでしまう場合があるので、ここではあえて相手にもしません。)

そして少しでも静かに本を読んでいるときがあれば、そのときに「静かに本を読めてすごいね!!!」と注目を与えながら褒めてあげます。

またこのときに、小さなお菓子などを与えてあげるのもいいと思います。(ポテトチップ1枚)

大声で本を読む=注目とご褒美がもらえない

静かに本を読む=注目とご褒美がもらえる

というのをあきらかに区別して教えてあげるのが分化強化です。

これができるようになったときに、お友達の家で練習したり、公園で練習したりして、最終的に図書館で実践します。

問題行動が起きたときに怒って、問題行動が起きていないときにそれを当たり前のようにして褒めないことってよくありますよね。

もし子供が注目を欲しがっているようですと、これでは逆に問題行動をひどくさせてしまっていることになります。

一度分化強化をお試しください。
2011-04-16(Sat)

ABAの専門用語 「逆行型連鎖化」

逆行型連鎖化は文字通り、順行型連鎖化の逆で、小さなステップに分けられた行動を最後のステップから覚えさせて、徐々にその前のステップを足して教えていくといった方法です。

例えば40ピースのパズルをするのが難しい場合、最初に39ピースを前もってはめ込み、お子様に最後の1ピースだけを与えて完成させます。

それができるようになったら、38ピースをはめ込まれたパズルを用意し、お子様に2ピースだけ与えて完成させます。その後は3ピース、4ピースと徐々に増やして行きます。

逆行型連鎖化は完成したパズルが見れるように、完成という達成感を与えることができ、それ自体がご褒美となることが多いの、頻繁に使われる方法です。
2011-04-12(Tue)

ABAの専門用語 「順行型連鎖化」

前回連鎖化についてお話しましたが、順行型連鎖化とは行動を小さなステップに分け、まず最初のステップだけを練習し、徐々に後のステップを足して教えていくといった方法です。

例えば漢字の「強」というのを教えたいとします。

最初から「強」と書かせるのは難しいので、順行型連鎖化を使い、「強」の漢字を「弓」「ム」「虫」の3つのステップに分けるとします。

最初に「弓」の練習をし、それに慣れたときに「ム」を足して、「弓」と「ム」の二つを練習します。

それにも慣れたときには最後の「虫」を足して「強」の漢字を完成させます。

これが順行型連鎖化です。


2011-04-10(Sun)

ABAの専門用語 「連鎖化」

連鎖化とは教えたい行動が複雑なときに学びやすくするために小さなステップに分けて教えて、ステップをつなげることで、行動を覚えさせるといった方法です。

例えば歯磨きを教えたい場合、歯ブラシに歯磨き粉をつける、前歯を磨く、右の歯を磨く、左の歯を磨く、歯の裏を磨く、口をゆすぐ、歯ブラシを洗う、歯ブラシと歯磨き粉を片付けるといったステップに分けて覚えさせるのが連鎖化です。

連鎖化には順行型連鎖化と逆行型連鎖化がありますが、これらは次回ご説明いたします。
2011-04-08(Fri)

ABAの専門用語 「般化」

「般化」とは学ばせたことを自然な環境でも応用きかせることです。

例えば「593年に聖徳太子が摂政になる」というのをがんばって覚えさせたところで、お子様の生活に結びつかないものであれば、役に立たないですし、お子様も忘れてしまいます。

「あなたの住所はどこですか?」という質問に答える練習をして、もし迷子になったとき誰かにその質問をされ、答えることができて実際に役に立ったとき、「般化」されたことになります。

また、そろばんの使い方を教えてあげても、実際買い物のときや何か計算するときにそろばんを使わないと般化されていないことになります。

お子様に物事を教えてあげるときに、それがはたしてお子様にとって必要か、どのように役に立つか、いつ使えるか、最初はどのように教えて、どのように般化させていくかを考えてあげることが大切になります。
2011-03-23(Wed)

ABAの専門用語 「行動形成」

行動形成とは正しい行動を教えるのに、段階を踏まえて徐々に正しい行動に近づけていくといった方法です。

例えば跳び箱を教えるのに、最初から15段の跳び箱を跳ばないとご褒美がもらえないといった形では、誰も成長しません。

まずは1段が跳べたときにご褒美を与えて、1段に慣れたら2段跳べたときにご褒美をあげるといった方法をとることで、最終的に大きな跳び箱も跳べるようになるのです。

お子様に絵を描くことを教えるようでしたら、絵が描けたときに褒めるのでなく、まずは筆を持てた時点から褒めてあげるのが、行動形成です。
2011-03-16(Wed)

ABAの専門用語 「プレマックの原理」

プレマックの原理とは、子供にとってご褒美となるものと好まない用事をよく知った上で、好まない用事をしたときにご褒美を与えるといった方法です。

好まない用事とご褒美を天秤にかけたときに、ご褒美の方が強いと用事をスムーズに行うことができます。

例えば子供がビデオゲームが好きで、宿題が嫌いだとします。

お母さんがただ「宿題をしないさい」と言うのでなく、「宿題を済ませたらビデオゲームしていいよ。」と言い、子供がスムーズに宿題を済ませるとしますと、プレマックの原理が成り立ったこととなります。
2011-03-07(Mon)

ABAの専門用語「強化子」

このブログでは馴染みやすいように「ご褒美」と呼んでいますが、渡すことによって、のちに行動がより頻繁に起こるもののことを言います。

例えば何もしなかった子供がお皿を洗ったときに100円あげたとします。

そして次の日から毎日子供がお皿を洗ったとします。

すると100円がお皿を洗うといった行動を強化しているので、100円を強化子と呼びます。

強化子は物であったり、食べ物であったり、褒め言葉であったり、遊びであったりとさまざまです。

ここで重要なのは、強化子とは一般的に私達が好きであろうと思っているものが強化子ではないということです。

つまり、「すごいね!」と褒めてあげているつもりでも、子供にとってうるさいと感じる場合もあれば、ご褒美に飛行機のおもちゃを買ってあげても、飛行機を怖がる子供もいます。

子供が何が好きで、その与えたものが本当にのちの行動を強化させているかを知ることが大切です。
2011-03-04(Fri)

ABAの専門用語 「消去」

「消去」とは、簡単に言うと相手の問題行動を相手にせず、リアクションを示さないことで行動の頻度を減らしていくといった方法です。

何もしないことに対して、確かに「これって効くの?」と疑問を感じるかもしれませんが、実はこれはうまく使えばすごく効き目のある方法なのです。

例えばソーダがほしくて、自動販売機にお金を入れるとします。

その自動販売機が壊れてるとしたら、ボタンを押してもソーダは出てきません。

この「何も起こらない」というのが「消去」です。

あなたは何度もボタンを押したり、機械を叩いたり蹴ったりしますが、ソーダは出てきません。

何をしてもソーダは出てこないことから、最終的にソーダをあきらめます。

そののち、あなたはその自動販売機が壊れていることを知っているのでお金を入れることはなくなります。

つまり、お金を入れるといった行動がなくなり「消去」させるのに成功したことになります。

「消去」をうまく使う上で、問題行動を減らしながらも、正しい行動も教え、その正しい行動をみせたときに、思いっきりリアクションをみせて喜ばせることで、「相手にされない行動よりも相手にされる行動の方がいい」と学ぶことができます。
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