2011-04-14(Thu)

アメリカ、カリフォルニアに家族で在住しています。3歳になる自閉症の息子を持っています。最近ABAセラピーの許可が福祉課の方から下りて、ABAの会社のスーパーバイザーさんが4月末に訪問することになっています。初めてのことなので、何を聞けばいいのか分からないのですが、何かこれは大切って言った質問はあるでしょうか? アメリカ K.Jさん

ABA博士の答え

まず、正直に聞きたいことを全部聞いていいと思います。

会社の方針や具体的なセラピーの内容を詳しく聞いて、納得が行くまで話をしていいと思います。

これから数年間、会社を通してお子様をトレーニングして、人生を変える大きな出来事になるので、ここで、きちんと話を聞いてくれないとか、話を濁らせたりして信用できないというようでしたら、福祉課に相談して会社を変えることも可能です。

知識、経験はもちろん大切です。

どれだけの経験があるか、そしてセラピストはABAのトレーニングをどのようにして受けているのか、何か資格(BCBA、BCaBA等)を持っているのかなどを聞くのもいいと思います。

知識があっても、型にはまりすぎて、大切な人間性の温かさを忘れてしまっているセラピストも少なくありません。

マニュアル通りに教えるのでなく、柔軟性をもって子供を一人の大切な人間として尊重しながら接してくれる人かを見極めるのも重要です。

会社のモットー、子供の将来的なゴール等の質問するのもいいと思います。

あと、セラピーが始まると、セラピストにお子様を預けてしまって、ただトレーニングが終わるのを待つのでなく、親も一緒にトレーニングに参加できる会社がいいと思います。

セラピストが問題行動を直すのでなく、セラピストと家族が一丸となってお子様の成長に関わっていくわけですから、しっかりと参加させてもらってください。

これからのお子様の成長が楽しみですね。

がんばってください。
2011-04-08(Fri)

3歳半の子どもにABAを行って一年たちました。分類の課題で、動物、乗り物、果物等に入ったのに、男女の分類のところで、躓いています。乗り物の時、「タイヤがあるのが乗り物」というように教えたので「髪の毛が短いのが男の子」と教えたがうまくいきません。長い、短いは比較的きちんと入っています。男女の区別は確かに難しいと思いますが、この壁をのりこえれば・・という期待もあります。既に間をあけたり、集中して行ったりしながら3月以上、いまだにどうしてもはいらない課題です。ABAで男女の分類を教える場合のアドバイス、躓いたときのアドバイスをいただけませんか? 東京都 Y.Zさん

ABA博士の答え

確かに男女の区別を学ぶのは難しいですね。

髪の毛の短い女性もいますし、女性っぽい男性もいますしね。。。

グレイゾーンの広い分類ですので、お子様も混乱してしまっているのではないかと思います。

私の意見といたしましては、すでに試されたかもしれませんが、写真でなく、男女の違いがはっきりした絵だけを使い、分類を覚えさせてあげるのがいいのではないかと思います。

それを毎日練習し、もし2週間経って成長がみえてきましたら、今度は男女の違いがはっきりした写真を混ぜていくのがいいかと思います。

もし2週間経っても成長がみえないようでしたら、ひとまず置いておいて別のことを教えてあげればいいかと思います。

原因として、覚える上で適齢でないといった場合もありますし、他にもお子様に教えてあげられる大切なことはたくさんあると思います。

そして3ヶ月後にまた男女の区別の練習に戻ってみてはいかがでしょうか。

基本的に大切なことは何を教えるにしても2週間経って成長が見えない場合、ひとまず置いて、別のことを教えてあげ、3ヶ月後に再度戻って教えてあげることで、お子様はさまざまな面で成長し続けることができますよ。

がんばってくださいね。
2011-04-06(Wed)

息子が2歳のときに自閉症と診断され、今6歳になります。今まで手探りで子育てをしてきてたのですが、知り合いからABAの効果を聞きました。6歳からABAを始めるのは遅いのでしょうか? 北海道 Y.Sさん

ABA博士の答え

ABAを始めるのに、早ければ早い方がいいと言われますが、何歳からでも始めることができますので、ご安心して、スタートしてください。

ABAはお子様だけでなく、大人になっても導入できる教育システムですので、アメリカでは老若男女に応用されております。
2011-03-30(Wed)

韓国よりメールいたしております。私の旦那の仕事で3年前に韓国に来ました。当時息子は1歳半だったのですが、2歳のときに自傷行為が始まりました。周りは環境の変化と言語のストレスだろうからあまり気にしないほうがいいと言ってたのですが、日に日に行動がひどくなり、日本語の通じる病院に連れて行ったときに自閉症だと診断されました。韓国でABAの会社を見つけてABA療法を始めたのですが、言葉は韓国語になり、セラピストの方から、混乱を避けるため私達も息子に韓国語だけで話してほしいと言われました。私は韓国語で日常会話は話せますが、周りの友達は「子供は柔軟性があるから日本語で話しても大丈夫」と言います。このような場合どうすればいいのでしょうか? 韓国M.Tさん

ABA博士の答え

海外で子育てをするというのは本当に大変なことです。

言葉の違い、文化の違い、そして親類から離れるため十分なサポートが得られないといった様々な問題が出てきます。

確かに子供には柔軟性があります。

しかし、ここで気になるのは自傷行為といった行動をお子様がとっているということです。

もし自傷行為がコミュニケーション障害の結果だとすれば、セラピストさんの言うように、まず韓国語のみでコミュニケーションをとる練習をし、お子様のニーズに全方向から答えてあげることが大切だと思います。

もしそれで自傷行為が減ったというようなら、それからまた日本語で話してあげるのもいいのではないでしょうか。
2011-03-26(Sat)

はじめまして。私、東京で6歳の自閉症の子供をプライベートでABAセラピーしており、はじめてから今で2年経ちます。だいぶいい子になったのですが、たまにまだ私のことを無視したり怒り出したりします。できるだけABAの教育法に基づいてしているつもりなのですが、まだ問題行動があるということは何かが欠けているのでしょうか? 東京都 S.Nさん

ABA博士の答え

私達が子供を育てていく上で知っておくべき大切なことは、子供がロボットのように全て言うことを聞くようにするのがゴールではないということです。

私達は子供をコントロールするのでなく、支える立場ですので、教えることで友達とうまく付き合っていけたり、言葉を話せたり、体をうまく動かせたり、勉強ができたり、身の回りのことができるようになることをサポートするわけです。

たまに無視したり怒ったりするのは、ごく自然なことだと思いますので、気にしなくてもいいと思います。

「子供は子供らしく」がゴールですよ。
2011-03-25(Fri)

正しいことをしたときには、ご褒美をあげるようにとABA博士は言いますが、毎回ご褒美を用意するのは経済的にも負担が大きいですし、子供もご褒美を当てにしてしまうと思います。それをどのようにお考えでしょうか? 長野県 N.Hさん

ABA博士の答え
確かに毎回物を買って与えていては出費も大きいでしょうし、お子様もそれを当てにしてしまうでしょう。

ご褒美とは物だけでなく、一緒に遊んであげることや、口で褒めてあげることも含まれます。

問題行動を減らすために、最初は最も効果のあるご褒美を与える必要があるので、それが物となる場合もありますが、大切なのはお子様に正しい行動をした結果、いいことがあったということを教えることです。

そして、正しい行動を癖付けながら、徐々にご褒美をより自然なもの(口で「えらいね」と言ってあげるようなもの)に変えることが大切です。

例えば「ありがとう」が言えない子供には「ありがとう」が言えたときに最初はご褒美に好きなおもちゃやお菓子からスタートしたとしても、徐々に「ありがとうって言えてえらいね」と口で褒めるようにし、最終的には「ありがとう」が自然と言えるように癖付けることがABAで言うご褒美のあげ方です。
2011-02-22(Tue)

ABAをすると行動がひどくなるケースがあると聞きました。これはどういうことなのでしょうか? 岩手県 M.Hさん

ABA博士の答え
ABAを正しく理解し、応用することがお子様の成長にはとても大切ですが、行動がひどくなったというのは、おそらく「消去バースト」のせいだと思います。

「消去バースト」とは、今まで泣いたり叫んだりして欲しいものをもらったり、いやなことから避けていたものが、ABAを始めることでそれが通らなくなってしまい、一時的に行動がひどくなるといった現象です。

例として、次の動画をみてください。



今まで泣いたらすぐ抱っこをしてくれていたものがABAを使うことで、相手にされなくなり、行動がエスカレートし、よりひどく泣いたりするといったものです。

先ほども言いましたが、これは一時的なもので、最終的には泣いても仕方がないということを学ばせます。

前もって「消去バースト」が起こることを想定することが大切だと思います。
2011-02-04(Fri)

ABAは型にはまった教育法で、ごく自然な生活をしていく上では限界があるという記事を読みました。自閉症の子供を教育していく上で、ABAといった教育法を取り入れるのは本当にいいのでしょうか。 山口県 N.Yさん 

ABA博士の答え

ABAは確かに型にはまった形からスタートします。

典型的な例を出して言いますと、社交力を教えるのに、「人と会ったら、こんにちはと言いましょう。もし相手が元気?と聞いてきたら元気と答えましょう。」というようなものがあります。

ただ、ここで終わってしまっては、自然な生活で応用するには程遠いです。

ですから、ABAではその後の「般化」とよばれる応用の練習と実践を重視しています。

ここの例では、夜だと「こんばんは」と言ったり、相手が「最近どうしてた?」と聞いてくる場合もあったり、答えるのは「元気」だけでなく、「風邪を引いてます」や「暑くなったね」と答えたりするといった練習、また実践を繰り返すことが般化です。

この分化なくしては確かに教育していく上で限界があるといえるでしょう。

今現在、ABAを越える教育法はみつかっていません。

その理由の大きな一つはABAはデータを基準としているからです。

データをみて、お子様が成長していることを確認できるからABAは「臨床的に効果のある教育法」とみられています。

ただ研究は日々前進していますので、いつかABAを越える教育法といったものが出てくることもあるでしょう。

私達にとって大切なのはABAに限界があるかどうかということよりも、よりよいものめざし、挑戦しつづける限り、人の成長には限界がないということだと思います。
2011-01-14(Fri)

私、韓国で行動療法士をしている者ですが、今3歳の娘がいます。仕事柄、自分の娘の行動にも注目してしまうのですが、しつけをするに当たって、妻のやり方があまり上手くなく、教えてあげるのですが、いつも喧嘩になってしまいます。ABAをベースとしたやり方ですし、自分には経験も豊富なので、娘の成長のために言っているのですが、妻は聞きたがろうともしません。どのようにして、妻に納得させればいいのでしょうか? 韓国 S.Hさん

ABA博士の答え
納得させる必要はないと思います。ABAの療法を受けさせようと決めた親御さんは、自ら決意して行動療法士のガイドラインに沿ったABAを始めます。そうでない親御さんは、その心を尊重して自分に合うしつけをみつけていけばいいのではないでしょうか。しつけが上手くないように見えても、失敗を繰り返して、また子供と成長していくのもありだと思います。まして、自分が行動療法士でしたら、いくら経験が豊富とはいっても、家であまり仕事を取り入れないことが家庭円満の秘訣ではないでしょうか。一流のシェフが家に帰って奥さんの手料理に口出しするようですと、喧嘩になることは間違いないですからね。家ではどのようにして、ABAを取り入れるかよりも、どのようにして家族をサポートできるかを考えた方がいいのではないでしょうか。
2011-01-12(Wed)

友人からABAの教育法は柔軟性がなく、子供をロボットのようなコミュニケーションしかできなくすると聞きました。これは本当でしょうか? 京都府 R.Tさん

ABA博士の答え
ABAの哲学のひとつに、「ABAは首尾一貫でなければならない」というのがあります。つまり、正しい行動、正しくない行動をきちんと把握して、何をしたときに褒められるか、また何をしたときに褒められないかを決めた上で、教育するといったところに、ときどき柔軟性がないと訴える人がいます。ただ、曖昧なルールだと、子供にとっても混乱しますし、問題行動がひどくなる場合があるので、首尾一貫で取り入れることが大切だということを知っておくべきだと思います。また、ABAの哲学で、「ABAの最終目的は、学んだことが社会で応用が利くこと」というものがあります。実際に学んだことが生活で使われるようにABAのプログラムを作っていくことが、最重要なのです。
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どーも。ワシがABA博士じゃ。
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